ツナロク

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長いやすみ

世間はゴールデンウィーク。私はなにをすることも、しなければならないこともなく、ぼんやりと過ごす。
こんなにゆっくり過ごすことはあまりなかったかもしれない。たぶん高校以来だから10年近くなんやかんやとあわただしかった。
冬の終わりに仕事をやめたり、地元に戻ってきたりして、ばたばたと日々は過ぎていったけれど、そのひとつひとつの事案に対して感傷を覚えることもなく。
やる気はあるわけでもないわけでもなく、つらいかと問われれば、とりあえず現状はつらいのかもと返すが、べつにつらいとは感じていない。
新しい仕事が決まったのでもうすぐこの休みは終わってしまう。
考える必要がないことを無理に考える必要はないと思う。
頭からっぽで1日が終わる。
今は考えるのがいやなんだ、ほんとうに。まだなにも新しい行動を起こしてもいない。
なにかを決めるのも、作るのもいやだ、なにもしたくない。

それなら、よくなったことはなんだと考えてみた。
地元に戻ってきてから、再発していた夜中にドキドキして眠れないという症状がなくなった。
これはよいことだ。
原因は不安によるもの。
小学生の頃は、夜ふとんにもぐると明日学校で起こることが勝手に頭の中で再生されて、ドキドキして全然寝付けなかった。
学校にいくと、友人たちに問いただされるのである。なぜ遊べないのか、なぜ言うことをきかないのか、なぜ宿題を手伝わないのかetc…
今でも問いただされるのは苦手だし、子どもの頃から、もう問いただされずに生きていきたいと願ってきた。
自分の一挙一動に他人が納得するような説明が必要なのか?
あのときに似たドキドキが止まらず、この前の冬はひどく憂鬱だった。


先月、モーリス・センダックの生前最後の絵本といわれる『バンブルアーディ』が出版された。
読みたいなあ、稼がなきゃなあと思っている。きっとぼんやりとしたまま休みが終わる。

今週のお題ゴールデンウィーク2016」

バンブルアーディ

バンブルアーディ